私のヒーロー

どうして……。

何でそんな……。


私の体が震えるのが分かった。




「稜也に何をしたの……?」



“怒り”に支配された私は
勢いよく楼孤の胸ぐらを掴む。


なのに……。


まるでそれを待っていたかのように
楼孤のトップの顔が怪しく歪んだ。




「うっ!?」



急に脇腹に痛みが走った。

たぶん殴られたのだろう。
でも誰に……?


目の前にいる男は
怪しく笑うだけで何もしていない。


他の男たちは

少し私たちから離れているから
手を出せない……。


じゃあ誰が……。
頭には1人しか浮かんでこなかった。