私のヒーロー

「ふっ……やっと来たか……。
もう待ちくたびれたぞ……」



そう言いながら私に近づいてくるのは
楼孤のトップ。


……あんたはどうでもいい!!


それよりも稜也は……!?




「誰かお探しかな?」



キョロキョロと見渡していれば


楼孤のトップは
私を見ながらニヤニヤとしていた。




「あんたには関係ない」

「そう怒るなって。
会わせてやるから……」



そう言うと
楼孤のトップはどこかに向かって叫んでいた。



その方向を見ていれば
私が探していた人がそこから出てきた。


そして私の所まで真っ直ぐ歩いてくる。




「稜也……?」



目の前にいるのは間違いなく稜也だ。


なのに……。
私が知っている稜也と何かが違う。




「……」



光……。


稜也の目には光がない。

その目には
何も映っていない。



私の顔も……何も……。