私のヒーロー

「もしもし……稜也?
今どこ……?」



私は稜也に電話をかけていた。


一緒に倉庫に行くって約束してあったのに
待ち合わせの屋上には誰もいなかった。




【亜樹……今までありがとな】

「稜也……?」



質問と全く違う答えが返った来た。


電話越しから聞こえる稜也の声は
すごく哀しそうで……。


私には手に取る様に


稜也が何をしようとしているのかが
分かってしまった。



【お前に出会えてよかった】



それだけ聞こえると
後は虚しい機械音が耳に響き渡っている。




「ばかっ……!!」



私は急いで屋上を飛び出した。


向かうのは
楼孤たちが待っていると思われる倉庫。



稜也はきっとそこに行く。


たった1人で……
ぜんぶ背負おうとしている。



そんなの絶対に許せないっ!!


許さないんだから!!