私のヒーロー

「アンタは小さな頃から
今と全く変わらない。


困ってる人を放って置けない所も……。

誰かが辛い時には
その人の傍にずっといる所も……。


誰かの為に熱くなれる所も……。


全然!!
アンタは変わらないね!」





鈴香はふぅとタメ息をつき
私から視線を外す。




「前のアンタは自分を
犠牲にしてまで人を守ってきた。


そのやり方は私はずっと嫌だった」

「鈴香……?」




鈴香の方を見れば
その目には薄らと涙が浮かんでいた。


何でそんな顔をするの……?




「アンタは分かってないのよ。


周りにどれだけ……。
アンタの事が大好きな人がいるのかを……」



ゆっくり……。
鈴香の言葉が私の胸を温めてくれる。




「アンタが傷つけば……。
周りの人も傷つく……。


アンタが哀しめば
周りの人も哀しくなる……。


アンタが苦しい時は
周りの人だって苦しいのよ!!」




鈴香はバンッと自分の膝を叩いて
そっと私の方を向く。