私のヒーロー

「亜樹!稜也!
大丈夫だったか!?」



闇炎に戻れば倉庫には
優輝と亮祐しかいなかった。


たぶんだけど……。

優輝たちは私たちが
不良に襲われたとでも思ったんだろう。


だから皆にバレないように
無理やりにでも帰したんだと思う。



楼孤の計画は知らなくても

自分たちが標的になっていることは
薄々気づいているみたいだし……。




「亜樹……?」




心配そうに私を見る優輝。

そんな目で見られると
隠し事なんかしたくなくなる。



正直に話そう。
そう思って私が口を開きかけた時



「別に何もない。
姫条は心配しすぎだ」



稜也の呆れたような声が耳に入る。

そして稜也はチラッと私を見てきた。



“何も言うな”
目でそう訴えていた気がした。



稜也の想いが手に取るよう分かってしまい
私は開きかけた口を閉じてしまった。




「そうか!」




優輝と亮祐は心から
ホッとしたような顔をしていた。