私のヒーロー

「悪い悪い。
焦りすぎたみたいだ。

順を追って説明しよう」



そう言って男は
また不気味な顔で笑っていた。




「俺は“楼孤(ろうこ)”
っていう不良グループのトップだ」



……聞いたことがある。
楼孤は闇炎の1番のライバルだそうだ。


この2つのグループが
不良界のNO1、NO2を争ってるらしい。




「で……こいつらは
不良界のNO3とNO4とNO5だな」




そう言いながら

楼孤のトップは次々と
3人のグループ名を紹介していた。



でもそんな言葉耳には届かなかった。



私も稜也も


見つめる先は同じ。



ただ真っ直ぐに蒼太を見ていた。




その視線に気付いた楼孤のトップは


私たちが知りたくない事も
べらべらと喋ってくれた。