私のヒーロー

「雅人……アンタ買いすぎ……」

「そういう亜樹だって
お菓子ばっかり買い過ぎでしょ!?」

「そういうお前は
どんだけデザート買ってるんだよ!?」



私と翔と雅人が騒いでいる時
1人だけ怖い顔をしている男が目に入る。




「稜也?
どうし……」

「しっ」



稜也は私の言葉を無理やり止めると
後ろの方に視線をやった。


つられて私も後ろを見ようとしたら
いきなり稜也に止められた。



「稜也!?」



稜也は私の肩に手を回しながら
後ろを振り向かせないようにしていた。




「斜め右後ろ。
誰かが俺らをつけてきてる。

バレないように確認してみろ」



つけてるって……。
私たちを!?


一体なんで……?



……もしかして!!


優輝が言ってたやばい状況って
やつに関係してるんじゃ……。



私は稜也の言う通りに
そっと後ろを見る。


そこにいたのは
いかにも“不良”って感じの男だ。


でも……
強そうには見えないけど。