2週間後




「稜也!」

「相変わらず煩い奴だな」



蒼太と稜也の話し声が
教室いっぱいに広がっている。


って言っても
蒼太の声だけ……だけどね。




「おー優輝!
今日も爽やかだな~」

「安藤くんは今日も元気だね」




蒼太の席は優輝の後ろ。


って訳で……。
必然的に蒼太は優輝にも絡むのです。



優輝も満更でもなさそうだけどね。



2人はどこか気が合う。



蒼太は知らないけど
優輝は闇炎のトップだ。


紫鬼のトップである蒼太と優輝は
もしかしたら似ているのかもしれない。




「お~!

亜樹~俺の事ばっかり見ちゃって~。
とうとう俺に惚れたか!?」




……まぁ優輝は
こんなに軽くないけどね。




「安藤くん。
僕の亜樹に変な事言わないで?」

「冗談だって、冗談!」



爽やかな顔で笑う優輝だけど
内心は凄い怒ってそう……。


それに気付いていない蒼太は
バシバシと優輝の背中を叩いてるし……。