私のヒーロー

「お前といると……

自分が不良だって事も
紫鬼のトップだってことも……。

全部忘れられた。


1人の男として生きていけた」



1人の男として……。

安藤 蒼太は
何でそんなに悲しい顔をするの?


もしかして
不良と言う名が彼を傷つけてきたの?


トップとしてのプレッシャーが
彼を苦しめてきたの?




「だけど!!
俺はどうあがいても……


不良なんだよ!!
“紫鬼”のトップなんだよ……。


俺はそれから……
逃げることなんて出来ない……。
逃げることなんて許されないんだよ!!」



安藤 蒼太の叫びが
私の胸に突き刺さる。


哀しみに歪んだその顔が
何を物語っているのかは分からない。


だけど……。

安藤 蒼太が今までずっと……
苦しんできたって事だけは分かる。


稜也を裏切ったことを……
ずっと後悔してきたんだ……。