私のヒーロー

「浅木くん!!」



一瞬フラついたものの
浅木くんはすぐに相手に殴り掛かっていく。


浅木くんは強い。
凄く強い。


でも相手も結構強い。
特に亮祐は浅木くんと互角。


いや……もしかしたら。
それよりも上かも……。


しかも浅木くんは私を
守りながら闘っている。



“足手まとい”
今の私にピッタリな言葉。


もう……。
限界だよ。


誰かを……。
浅木くんを守れないなんて嫌だ。


私は拳を握りしめ
浅木くんに殴り掛かかろうと
していた亮祐を横から殴り飛ばす。




「へぇ……。
結構いいパンチ持ってるじゃん」



殴り飛ばしたのに
ニヤッと怪しい笑みを
浮かべる亮祐に寒気を感じる。



この人……。
ちょっとヤバいかも。