私のヒーロー

正直……

謝罪の言葉が
来るなんて思ってもいなかった。


それは稜也も同じみたい。


目を見開き安藤 蒼太を見ている。

それから戸惑ったように私の方を見てきた。




「俺は……どうしたらいいんだ?」



いやいや!
それを私に聞かれても!!



「ねぇ……。
とりあえず理由を教えてあげてよ。

何で稜也を裏切ったのか……」



これくらいしかないよね!?


謝られただけじゃ……。
稜也の気持ちは完全には晴れないと思う。


それくらい……。
稜也は傷ついたんだもん。



「……俺は“紫鬼(しき)”っていう
不良グループのトップ何だ」



私が聞けば

安藤 蒼太は
ゆっくりと真実を話してくれる。




「当時……

俺たち紫鬼は不良界の頂点に立つために
必死に足掻いていたんだ。


喧嘩したら
どんな手を使ってでも
負けないように……。


勝つためなら手段を選ばない。


そうやって
がむしゃらに……頂点だけを目指してきた」