私のヒーロー

1限をサボって教室に戻れば
教室内はすごく騒がしかった。




「蒼太って面白いよな!」

「マジか!?」

「何だその反応!?」



クラスメートが安藤 蒼太を
囲みながら楽しそうに話していた。


すっかりクラスに馴染んでるし……。



そう思いながら

輪の中心の人物を見ていたら
パチッと目が合ってしまった。




「俺は安藤 蒼太!

よろしくな亜樹!」



真っ直ぐこっちに向かって
歩いてきたと思ったら

私に向かって手を差し出している。


何で私の名前……。


考えていた事が顔に書いてあったのか


安藤 蒼太はニコッと笑った。




「名簿で名前を見たんだ!」



そう言って
私の手を勝手に握る。




「……女の子の手を
勝手に触るのは失礼だと思うよ?」



爽やかな笑みを浮かべながら
優輝は私と安藤 蒼太の手を離す。