私のヒーロー

安藤……蒼太?


その名前を忘れる訳がない……。


だって……。
稜也を苦しめた張本人だから……。


稜也の事を裏切った……親友……。



「なんで……?」



何でここにいるの……?


やっと……
稜也の心の闇が晴れてきたのに……。


どうしてこのタイミングで……。




「……」



いきなりガタンっと
激しい音が鳴り響いた。


それと同時に
稜也は立ち上がっていた。



「稜也……?」

「……」

「浅木!?
おい授業が……」



稜也は何も言わず教室から出て行った。


稜也……さっき震えてたよね……?



私は我慢できず立ち上がる。




「神崎!?
お前までどこに行くんだ!?」



親友が震えている時に……
呑気に授業なんか受けていられない!!



そう思ってたら
隣から椅子を引く音が聞こえた。