「おはよー姫条くん!神崎さん!」

「おはよ」

「おはよー!」



いつもの様に
校門で女の子たちに囲まれる。


優輝が挨拶をして
私もそれに続けるように笑顔を向ける。



平和だなー……。

そんな事を考えながら
教室に向かう。



「……」




何か……

教室に近づけば近づくほど
嫌な予感がするんだけど……。


何でだろう……。


今日は何かあるのかな……?





「おはよー!!」

「おはよ」




教室に入れば

いつもと変わらない
皆の笑顔が目に入る。




「あれ……稜也!
朝から教室にいるなんて珍しいじゃん!」



いつもは屋上にいるのに……。



「あぁ……。
何か胸騒ぎがしてな……」

「稜也も?」

「は?
じゃあ亜樹もか?」

「うん……何か嫌な予感がして……」



稜也と顔を見合わせながら
考えていれば後ろから声が聞こえた。