翌日



いつも通りの朝。


同じ時間に起きて
同じ時間に家を出る。


家を出たら
大好きな人が出迎えてくれる。


何もかもがいつもと同じ。


だけど今日は何かいつもと違う。



胸の中が……ザワザワする。





「どうした亜樹?
顔色が悪いんじゃねぇか?」



そう言いながら
優輝は私を心配そうに見てくれる。


優輝に心配はかけたくないけど
隠し事はもっとしたくない。



だから私は重たい口を開く。




「大したことじゃないんだけど……。

凄く嫌な予感がするの……」

「嫌な予感……?」




私は静かに頷いた。




「気のせいかもしれないんだけどね?」

「……嫌な予感か……。
お前の予感は当たりそうだからな」



そう言いながら優輝は顔を顰めた。


言わない方がよかったかな……?