「姫条の奴……
まだ怒ってるのか?」

「あぁ……。

亜樹のメイド姿を
勝手に見に行ったからな。


優輝の奴かなり怒ってんだよ」




稜也と亮祐が
タメ息をつきながら話していた。



優輝は亮祐たちが


私のメイド姿を見た事を
根に持っているらしく
ろくに口を聞こうとはしない。



……私のメイド姿を見たからって
そこまで怒らなくてもいいのに……。


そう思って優輝の方を向く。




「もう許してあげなよ?」

「ばーか!

お前の可愛い姿を
見るのは俺だけで十分だ。


他の奴らが惚れちまうだろーが」





プイッと顔を逸らす優輝。


もうー……。
馬鹿だな……。




「私が好きなのは優輝だけだってば!」




優輝の耳元でコソッと
言えば急に顔を真っ赤にする優輝。




「お前ら!
もう俺は怒ってねぇからな!!」


「はぁ!?」

「どうしたの!?」




雅人と翔はビックリしながらも
嬉しそうにはしゃいでいた。