私のヒーロー

「……」

「……」




んー?
なんか視線を感じる……。



今は闇炎の幹部の部屋で
寛いでいるんだけど……。



さっきから亮祐や雅人

稜也と翔がこっちを見てるんですけど……。





「みんなどうしたの?」




そんなに見られたら
流石に気になるんですけど……。




「どうしたじゃない……。
ベタベタしてんじゃねぇよ!!」



雅人の怒鳴り声が
部屋に響き渡った。


いきなり叫ばないでよね……。



優輝が不機嫌になっちゃうじゃん!


私は少し振り返りながら
後ろから抱き着いてきている優輝の顔を見る。




「……」



うわぁ……。
凄いムスッとしてるし。




「優輝。
そんな顔しないでよ」

「ふっ。
お前もそんな可愛い顔してんじゃねぇよ」



優輝の唇が私の頬にあたる。


わ……!
ほっぺにキスされた!!