私のヒーロー

「……」

「邪魔すんじゃねぇよ!!」



金髪が突き出した拳を
軽々と受け止めている浅木くん。


あーあ……。
また助けられちゃった。

こんなんじゃダメなのに。
私が誰かを助けなきゃ。


誰かを守れる
ヒーローにならなきゃ……。



「浅木くん、ありがとう。
私は大丈夫だから」



私はニッと笑い
金髪を睨む。



「用があるのは私でしょ?
浅木くんを巻き込まないで」



誰かを巻き込むなんて
許せない……。



「じゃあついてくるよな?」

「バカじゃない?
行く訳ないでしょ」



何で好き好んで
知らない人について
行かなきゃいけないのよ。


金髪ってバカかも……。