私のヒーロー

「亜樹。
ちょっと着いて来て?」

「え?
だってもうすぐ授業が……」


「ね?」



爽やかな顔に似合わず
力強い力で引っ張る優輝に
抵抗することが出来ず


私は優輝について行った。





「んー屋上だ!!」



秋晴れという言葉が
ピッタリくる空を見上げ
私は優輝の方を向く。




「亜樹。
また俺を嫉妬させたぞ」

「え!?
あー……稜也の事を考えてたから?」

「当たり前だろーが」



相変わらずの嫉妬深さだけど
私はそんな優輝も……大好きだよ。




「大丈夫だよ!
私は優輝しか……目に入ってないよ」

「……可愛い事……言ってんじゃねぇよ」




そう言いながら


紅くなった顔を隠すように
私を抱きしめる優輝。