私のヒーロー

「何言ってんだよ。

アイツにとってもお前にとっても……。
お前らは互いに……1番の親友だろーが。

その間に入り込めるのは誰もいねぇよ」




1番の親友か……。


うんっ!
それなら満足だ。



私があの時……。
稜也の事で屋上で泣いた時……。


何で泣いたのかはよく分からなかった。


でも今ならわかる。


私は稜也っていう親友が
皆の親友に変わるのが哀しかったからだ。



みんなに“嫉妬”してたんだ。



皆と稜也が仲良くなって欲しいって
私が1番に望んでいたのに……。



なーんか矛盾だらけだ私!



でも今は……。




ふっと窓の外を覗けば
稜也がサッカーしている姿が目に入る。



キラキラと輝く稜也の笑顔。



その顔を見ると……。
“嫉妬”なんて感情は一気に消えていく。



それに稜也が私の事を
親友だって思ってくれるだけで十分だ。