「亜樹……俺はお前が好きだ。

他の女なんかに興味はねぇ。
俺はお前だけいれば何もいらない」




優輝の甘い言葉が
私の涙腺をさらに崩壊させる。




「私は好きじゃない」

「は!?」



あはは!!
凄いビックリした顔してるし!!



まぁこの甘い雰囲気なら誰でも

“私も好きだよ”って
言葉が返ってくると思うだろう。



でも生憎……
私はそんなに可愛くはないんだよ!!


でも……。




「うそ……大好きだよ……!」




たまには可愛い女の子に
なってもいいかなって……。


そう思って優輝に抱き着く。




「何だよそれ!!
驚かせんじゃねぇよ!!」




優輝の顔……。
凄くホッとしてるし……。


なんか申し訳ない事したな……。




「私は……弱虫だから……。

これからも……
たくさん嘘をつくかもしれない」

「亜樹……?」

「だからその度に
私の嘘を見破って欲しい。


私が好きなのは優輝だけだから……。
それを信じて欲しい……」



こんなの我儘だって分かってるけど
でも……優輝ならきっと……。




「はっ!

望むところだ!
どんな嘘でも見破ってやるよ!!」




優輝の笑顔が私を安心させてくれる。


やっぱり優輝は優しい。
こんな私でも受け止めてくれた。


ありがとう……優輝……。