私のヒーロー

なっ……。

腰が抜けた……?
何でこんな時にっ!!



「……ははっ……」



最悪の状況が
頭に浮かんでしまった。


この男に……。
襲われる……?


そんなの絶対に……嫌だ!!




「ふっ……大人しくしとけよ?」



そう言いながら
私に馬乗りになる男。



プチップチッと……。
メイド服のボタンが1つずつ外される。


その音がいやに大きく聞こえる。


耳を塞ぎたいのに
抑えられているせいで
それさえも叶わない……。



助けて……誰か……。




「急にしおらしくなったな?
まぁ女はそれぐらいがちょうどいいぜ?」

「……」



助けて……。



「安心しろよ?

アイツに捨てられても
俺が拾ってやるからな」



助けてよ……ヒーロー……。