私のヒーロー

「私に何の用ですか……?」




少し後ずさりながら
扉に近づこうとした時




「きゃっ!?」

「逃がす訳ないだろ?」




いきなり男に手を掴まれて
机の方に突き飛ばされる。




「いたっ……」



勢い余って私は机の上に
のるような形で倒れこんでしまった。




「何の用って聞いたな?」

「……えぇ」

「そんなの……
この前の続きに決まってるだろ?」



そう言って
私の体を押さえつける男。




「離してよ!!
何で私を……!!

杉下センパイとはもう!!」



“仲直り”という表現が
正しいのかは分からないけど
仲良くはなった。


だから私を襲うように
命令したとは考えられない。


じゃあ……。
何で私を……。


そう思って
暴れても男はビクともしない。