私のヒーロー

「……さぁ着いたよ?」



ここは……
空き教室……。


一体ここで何を……。



「本当に覚えてないのかよ俺の顔」

「……すみません」

「ふはははは!!」



正直に謝れば
鼻につくような笑い声が聞こえてきた。


なに……何なの……?




「お前って本当に馬鹿だな」



“君”って呼び方から
“お前”になってるし……。


なんか雰囲気も少し変わった。




「自分を襲おうとした男の
顔を忘れるなんてな……」

「なっ!?」



私を襲うって……。
まさか……!!



「杉下センパイの……!!」

「そうそう!!
ようやく思い出したんだー!!」




すっかり忘れてた……。



私がまだ杉下センパイに
睨まれている時に


杉下センパイの命令で
私を襲ってきた男の中の1人だ!!