私のヒーロー

「じゃあ行こうか」

「はい!」



私たちは教室から出る。



「手……貸して」

「え?」

「遅い」



そう言いながら男は私の手を握った。


……なにこの人……。


いきなり手を繋いでくるし……
しかも握る力が強い。


まるで……

“逃がさない”
って言っているみたいに……。


……なーんて……。
考えすぎか!!




って言うか……。



「ご主人様……?
一体どこに……?

他のクラスのお店は
こちらにはありませんよ?」



騒がしかった雰囲気は一変

一気に静かな空間へとやってきていた。





「いいから。
君は俺に従えばいいよ」

「……はい、ご主人様……」



ニヤついた顔がやけに頭に残る。

この顔……前にどこかで……。