私のヒーロー

「姫条く~ん!!
カッコ良いよー!!」

「……ありがとう」



廊下から違うクラスの子が
優輝の王子様姿を見に来ている。



優輝も爽やかな笑みで対応している。



はぁ……。
やっぱりキツイな……。


こういう光景を見るのは……。




「あっ……」

「あっ……」



目が合っちゃった……。

気まずくなって
私は優輝から目を逸らす。




「まだ仲直りしてないのかよ」



ボソッと聞こえたのは稜也の声。

私の隣で心配そうにこっちを見ていた。




「……うん……」



あれから……。
優輝とはあまり話せてない。


行き帰りは一緒だけど……。


謝るタイミングがつかめなくて
ズルズルここまで来てしまった。




「……あまり長引かせるなよ」

「うん……」



稜也には
たくさん心配を掛けちゃってるし……。


本当に
早く仲直りしなきゃな……。