私のヒーロー

あぁ……。


お前の言う通り……
そんな資格はねぇのかもしれない。


亜樹が苦しんでるのに
気付く事も出来なかった。


“嫉妬”に狂わされて
亜樹に酷い事を言っちまった。


俺はアイツの彼氏……

失格だ。





「そうだな……。
そんな資格ねぇな……」

「……」



俺の手は力なく
浅木の胸ぐらから離れる。


何の力も入ってねぇみたいに
だらしなくぶら下がる手。


情けねぇ……。


好きな女を傷つけて
追いかけも出来ねぇ……。


本当に情けねぇよな……。


でもよ……。



「俺はアイツが好きなんだ。

アイツがいれば……
俺にはもう何もいらねぇ……」




それぐらい……
俺は亜樹に溺れてんだよ……。