「亜樹はメイドだからよろしく!!」

「メイド!?」



そう……。
私が手に持っているのはメイド服。


色は赤と黒。



「亜樹は赤と黒が好きみたいだから
両方入れてあげたのよー!!


感謝しなさいよ!!」




鈴香……。

赤と黒は好きだけど……。


何もメイド服にしなくたって!!





「私これがいい!!」



袋に入っていた
ヒーロースーツを掴み鈴香たちに見せる。



「それは佐藤くんの」

「佐藤くん!!
交換しよーよ!!」

「馬鹿か!!
俺がメイド服を着るのか!?」

「うん!!」




私は佐藤くんの所へ
駆け寄りメイド服を差し出す。


思いっきり拒否されてるけど……。
私だって着たくないよー!!




「お願いっ!!」

「そんな顔されてもな……」



そんな顔ってどんな顔だ!?
凄く必死な顔!?


何でもいいから交換してくれ!