私のヒーロー

私はあの後

何度もトイレで
鏡とニラメッコをしていた。


泣いている事がばれない様に
顔も洗ったし……。

赤かった目も
落ち着かせてから来た。



だから……
まさかバレるなんて……。


思ってもいなかった。




「なに驚いてるのよ。

幼馴染を騙せる訳ないでしょ!?」




小声ながらも迫力ある声に
私は苦笑いしか出来なかった。




「さすが私の親友」

「ふざけてないで」



……怒られちゃった。


これ以上
鈴香を怒らせる訳にもいかないので


私が泣いていた理由を
さらっと話した。


まぁ教室はざわざわして煩いし
小声で話したから

皆には聞こえていない。


私と鈴香だけの秘密の会話だ。