私のヒーロー

「……うぅ……う……」




屋上の稜也の指定席。

そこに座って私は泣き続ける。



哀しい訳じゃないっ……。


稜也がみんなに……
受け入れられたことが本当に嬉しい。


なのにっ……。
涙が止まらないの……。




「稜也……」



稜也の心の闇が
みんなの光で照らされていく。


そして……。


稜也自身が……。
光へとなっていく。




嬉しいのにっ……。



稜也が人を信じる事が出来るようになって
心から嬉しい。


嘘じゃない……。



でも……
さっき手を離した時


稜也がずっと遠くに感じた。



手の温もりと一緒に……
稜也まで消えていった気がしたんだ……。