私のヒーロー

「あっ……」

「浅木……くん……」



皆は怯えるような目で稜也を見ていた。


そっか……。


皆のこういう
態度や雰囲気が……


稜也を苦しめていたんだね?




「ほらほら!!

ボーっとしてないで準備しようよ!!」



私がパンパンっと手を叩くと
皆は渋々と持ち場に戻って行った。



「じゃあ稜也は……」



私は視線を皆に向ける。

すると皆はパッと私から目を逸らした。




「……とりあえず
テキトウに入っちゃって!!」



稜也の背中を軽く押す。



「……」



そして私は自分の持ち場へと戻る。




「おい……。

大丈夫かよ……?
浅木を放置しといて……」




優輝は私にだけ聞こえる声で話す。


そりゃあ……。
私だって心配だけど……。


人に言われて仲良くする関係なんて
……すぐ崩れちゃうもん。


後は……
稜也とクラスのみんなの問題だから。