私のヒーロー

「俺がいてもいなくても……。
アイツらには何の影響もない。


いや……。
いない方がいいに決まってる。


俺がいなければ怯える心配もないからな」




稜也の目が
どんどん冷たくなっている気がする。


まるで……。
前の稜也の目みたいに……。




「お前が俺をクラスの輪に
いれようとしてくれているのは分かってる。


だがアイツらは……。
俺を受け入れない。


だから無駄な事は……」




やめて……。
もうその目は見なくない!!




「無駄じゃない!!」

「亜樹……?」



私は大声を上げる。


お願いだから……。
自分を傷つけないで稜也。




「甘ったれてんじゃないわよ!!」

「……」



私の叫びに
稜也は目を大きく見開いている。




「皆が受け入れてくれない?
そんなの当たり前じゃない!!


あなたは
受け入れられる為に何かした?


クラスの皆と
仲良くしようと努力した?」




だめ……。
これ以上は言っちゃダメ。


稜也は今まで凄く苦しんできた。


それが分かってながら
私は何を言ってるの……?