私のヒーロー

「こらーサボり魔!!」

「……」




屋上の扉を
開けるなり私は大声で叫ぶ。


稜也の特等席ともいえる
給水塔の近くを見れば


そこにはやっぱり
稜也がいた。




「稜也!!

みんなが頑張ってる時に
1人で何してるのー?」




稜也の所まで
上がっていけば不機嫌そうに睨まれた。




「俺には関係ない」



そう言いながら
稜也は私から顔を背ける。



関係ない……?
何でそんな事を言うの?




「稜也だって
あのクラスの仲間でしょ!?

関係ない事……」

「アイツらは
俺の事を仲間だと思っていない」



稜也の低い声が私に突き刺さる。


その言葉に私は
何も言えなくなった。