私のヒーロー

「……大丈夫か?」



家から出て今は
闇炎の倉庫に向かっている最中だ。


何も喋らない私を
優輝はずっと心配してくれている。




「大丈夫。
だって分かりきってた事だもん。

あの2人が仲直りするなんてありえない」



ずっと分かってた事。
それを改めて知っただけ。


でも……。




「でもね……。


お母さんやお父さんが
仲良く話してるのを見たら
凄く嬉しい気持ちになったの。


これからは
いい家族になれるんじゃないかって
そんな夢までみた……。


一瞬でも希望が見えたから……。
今が……凄く辛いっ……。


夢見た自分が……情けない!」




希望は持つものじゃないね。


ダメだった時の
苦しみが凄く……重い。





「お前は情けなくなんかねぇよ。

ちゃんと向き合ったじゃねぇか」



そう言って優輝は
私の頭を撫でてくれる。