「亜樹!!」

「お父さん!
お帰りなさい」

「ただいま!!
会いたかったよ亜樹」




そう言いながら
私を抱きしめてくれるお父さん。




「そういえば……。

あなたは……」




お母さんの視線は優輝に向いている。


お母さん……。
今頃それを聞く!?



優輝も同じことを
思った様に苦笑いを浮かべている。




「姫条 優輝です。

亜樹さんと
お付き合いさせていただいております」



優輝の言葉に
空気が凍ったのが分かった。


お父さんもお母さんも
顔が怖くなってる……?




「亜樹……今すぐ別れなさい?」

「へ……!?」



いきなり何を言ってるの!?
お母さんの目……怖い。




「私……別れない。

優輝は大切な人だから」



私は真っ直ぐ2人を見る。

分かってくれるよね?