私のヒーロー

「もうすぐお父さんも帰って来るわ!

亜樹に会いたがってたわよ~」



ちょっと待って。
あまりにもキャラ変わりすぎじゃない?


お母さん昔はお父さんの事
アンタとかアイツって呼んでたのに……。




「あのさ……。

何かあったの?

お母さん……
随分と性格が変わったみたいだけど……」



恐る恐る聞けば

お母さんは『後で分かるわよ!!』と
ニコニコな笑顔で答えてくれた。


もしかして……。
仲直りしたのかな……?



そんな希望の光が私を照らす。





「ただいま」

「お帰りなさーい。

亜樹が帰ってきてるわよ!!」

「亜樹が!?」



お父さんが帰ってきたみたい……。

何か穏やかな口調だし……。
やっぱり仲直りしたんだ!!



私の顔は自然に緩む。


隣にいる優輝を見れば
優輝も嬉しそうに私を見つめてくれる。



勇気を出してここに来て良かった。


だって……。
やっと私の願いが叶ったんだもん!



“お父さんとお母さんに
仲良くして欲しい”っていう


子どもの頃からの願いが
やっと……。