私のヒーロー

「亜樹……。

ガキの頃ずっと祈ってたんだろ?」


「え……?」


「“助けてよ……ヒーロー……”って。

存在しないヒーロー
にずっと願ってたんだろーが!!」



さっき話した内容が
いきなり出てきて少し驚く。




「そうだけど……」

「あの時はいなくても……。

今はいるだろーが!!」

「え……?」



いるってヒーローが?

そりゃあ……。

私は昔よりはヒーローに
近づいているかもしれないけど。




「……勘違いしてんなお前……」

「勘違いって……」



優輝は私が考えていることが
分かったように呆れた顔をしていた。



そして真正面から
私を抱きしめてくれた。




「優輝……?」




優輝は返事をしてくれなかった。


でもその代りに……。
私が求め続けてきた言葉をくれた。