「お前ら近すぎだろ!?

離れやがれ!!」




自分の部屋から出てきた優輝は

私と稜也を見るなり
引き離すようにして
私を自分の隣に座らせる。




「優輝の奴……
あれから更に亜樹にべったりじゃないか?」

「まぁそれだけ亜樹が好きって事だろ」



雅人と亮祐の会話が聞こえ
私は少し恥ずかしくなった。


優輝とはあれから喧嘩する事無く

むしろ……
仲が良すぎじゃないかってくらい
らぶらぶ……だ。


……考えるだけで恥ずかしい。




「どうした亜樹?」

「な……何でもない!」



優輝は紅く染まった私の顔を見ながら
不思議そうに顔を傾けていた。


まぁ……喧嘩するよりは
ずっといいけどね。


そう思って
優輝の肩にもたれかかる。




「眠いのか?」

「ん……何かちょっと頭痛くて」



朝起きた時から
少しだけ痛かったんだけど……。

朝より酷くなっている気がする。