私のヒーロー

上を見上げれば

夜空に綺麗な花が咲き誇っていた。




「花火だ……」

「……綺麗だな」

「うん」




色とりどりの花火が
真っ暗だった空を飾っていく。


でもそれはほんの一瞬の事で
直ぐに消えていってしまう。


何だか少し切ない……。




「……花火って儚いよな……」

「え……」

「見てると少し切なくなる」



まさか私と同じ事を考えてたなんて……。

驚きながらも私は少し嬉しく思っていた。




「私たちってちょっと似てるのかもね」

「……そうかもな」




私たちは黙ったまま空を見上げる。


花火を見てると
切なくなると言ったけど……。


それと同時に勇気が湧いてくる……
そんな感じがした。




「私……優輝が好きだよ」

「え……」



いきなりの言葉に
優輝は驚いたように声を上げる。