私のヒーロー

「俺はお前を傷つけた。

それでもお前は……
俺の傍にいてくれるのか?」



不安そうな顔しないでよ。
私は優輝の傍にいたいんだから。


それに……。



「傷ついたのはお互い様だよ」

「亜樹……」

「それと……。

あなたの過去を勝手に
聞いてしまってごめんなさい。


でも同情なんかしてないよ。
ただ……」



同情はしてない。
それは本当の気持ち。


黙ったままの私を
優輝は心配そうに見ていた。




「私と似てるなって思っただけ」

「……え……。

それってどういう意味だよ」



握られる手の力が強くなった。



「私も親に嫌われてるからさー……。

優輝の気持ちは
ちょっと分かるなって」

「……亜樹……」




私たちの間に
哀しい空気が流れた時



パァンと
激しい音が鳴り響いた。