私のヒーロー

「……正直……。

あれは結構キツかった」



誰にでもキスするって
思われてたなんて……。
ショックだったし。


私が優輝の事を好き
って気持ちを疑われた事もショックだった。





「悪かった……。

俺……お前に過去を知られたって
分かった時……怖かったんだ」

「怖かった……?」




優輝は私から目を離し
どこか遠くを見つめていた。




「お前も……。
俺から離れてくんじゃないかって。

いつか俺の事を置いて
どこかに行っちまうんじゃねぇかって」




優輝の横顔は凄く寂しそうで

その顔を見ると胸が苦しくなる。



「私は……。

優輝の事を置いてったりしないよ?」

「……」

「優輝が私を必要としてくれるなら
ずっと傍にいる……。


だから……」




私はそっと優輝の手に
自分の手を重ねる。




「そんなに寂しそうな顔しないで?」

「亜樹……」



優輝は私の手を
そっと握りしめてくれる。