私のヒーロー

ぶらぶらと
他の屋台を見て今は河原で休憩中だ。


でも……。



「……」

「……」



さっきまでの楽しい雰囲気は一変
また気まずい雰囲気に変わっていた。


お祭りというイベントが
私たちのテンションを上げてくれたから
普通に話せたけど……


静かな場所に来たら
なんか気まずくなってきた。




「なぁ……」



静かだった空間を
破ったのは優輝だった。


優輝の低い声が
夜空に吸い込まれていく。




「なに……?」

「……この前は悪かった」

「え……?」



優輝は哀しそうに私の顔を見てくる。



「お前に……酷い事……。
言っちまったから……」



酷い事って……。




「『誰かを助けるためなら
キスの1つや2つ誰にでもするんだろ?』

……ってやつ?」




私が言えば
優輝は気まずそうに顔を歪める。