私のヒーロー

「……すげぇ人だな」

「そうだね……」



どこを見ても
人・人・人……!!


あまりの多さに
人酔いしそう……。




「なぁ……」

「ん?」

「いや……何でもねぇ」



優輝は何かを言いかけたと思ったら
すぐ口を閉ざしてしまった。


何を言おうとしてたんだろう……?




「あ……射的だ~」

「やるか?」

「うん!!」



射的とか初めてだけど……。

楽しそう!!




屋台のおじさんにお金を払って
射的銃を受け取る。



「せーの……
……あれ……?」

「……思った以上に下手だな」

「うぅ……。

もう1回……せーの」




私が撃ったコルクは
どこか見当違いの場所に飛んで行った。




「下手くそ」

「……そこまで言うなら
優輝もやってみなよ!!」




そう言って射的銃を
優輝に押し付ける。




「はぁ……。

ちゃんと見てろよ」




そう言って優輝は銃を構える。


……なんか
構え方格好良いんですけど……。


見惚れていたら
パンっと音が弾ける。