私のヒーロー

「ったく……何だアイツら……。

誘っといて来れねぇとか……」



優輝も電話を終えたのか
ブツブツと文句を言っている。


この様子じゃ……。
まだ気付いてないのね……。



「優輝」

「あ?」

「お祭り……一緒にいこ?」




そう言えば優輝は
驚いたように目を見開いた。



「アイツらは……いいのかよ?」

「……私もドタキキャンされた」

「はぁ……!?
じゃあまさか……」

「そのまさかだよ!」



優輝もやっと分かったみたい。


翔たちが
お祭りに誘ったのは
優輝と私を仲直りさせるためだって。




「……ったく余計な事を……」

「……でも私は嬉しいよ?

こうして優輝と一緒にいれて」

「……俺もに決まってんだろ?

恥ずかしい事言わせてんじゃねぇよ」



あ……。
また優輝の顔紅いし。



「え……?」

「行こうぜ」

「……うん」



いきなり手を握られて
戸惑う私に優輝は優しく笑顔をくれた。