私のヒーロー

「優輝は誰と待ち合わせ……?」



もしかして……
女の子とか?


そんな不安が頭によぎった。




「亮祐と雅人だよ。
絶対に浴衣着て来いとか
訳の分からないこと言いだしやがって……」



優輝の答えに
凄くホッとしている自分がいた。



「……俺が他の女と来てると思ったのか?」

「そ……そんな事……」



何でわかるの!?

あー……。
なんか恥ずかしい……。




「ったく相変わらず嘘が下手だな……。


変な心配してんじゃねぇよ。
俺がお前以外の女と来るわけねぇだろーが」




そう言った優輝の顔は真剣で
私は優輝から目を離せなくなった。




「ってかお前は誰と待ち合わせてんだよ?」

「……稜也と翔」

「はぁ!?

他の男と来てんじゃねぇよ!!」



優輝が怒るのも当然だよ……。


だから“ごめん”の
ひと言しか言えなかった。