私のヒーロー

「優輝……」

「ったく……。

お前は何やってるんだよ」





呆れた顔で私を見るのは
間違いなく優輝だ。


たぶん……。
さっきの声も優輝のものだったんだ。


この温もりも
全部……優輝の物だ……。



「なに泣きそうになってるんだよ?

俺が来て嬉しかったのか?」

「べ……別に嬉しくなんか……!!

それに泣きそうになんかなってないから!!」





私たちが言い合いをしていると
視線が2つこっちを向いているのが分かる。



「俺たちの事……。

忘れてない?」

「完全に空気だよな?」




あっ……。
この見知らぬ2人の事……。


完璧に忘れてた!!

そう思ってたら
優輝が私の肩を掴み不敵な笑みを浮かべた。




「分かってんじゃねぇか。


お前らは空気……。
俺らの世界に入ってくんじゃねぇよ」




優輝がそう言えば

男たちはバツが悪そうに逃げて行った。