私のヒーロー

「何を聞いた!?」

「え……」

「言え!!」




優輝の顔はいきなり
“怒り”で満ち溢れる。


戸惑いながらも
私は優輝に話す。




「優輝のご両親の事とか

優輝が爽やかキャラを
作るようになった理由とか……」

「……はっ……ははは……」





私が口を閉じる前に
優輝の笑い声が部屋に響き渡った。


笑い声と言っても
楽しくて笑ってるものじゃない。


不気味な笑い声。
そういう表現がピッタリだ。




「俺に同情したか?

親に捨てられて
周りの奴に素も出せない俺に……」




掴まれる肩に痛みが走る。


ギリギリと音が鳴りそうなくらい
強く掴まれている。




「同情したんだろーが!!」

「違うってば!!

私は……」



同情なんかしてないよ。
その言葉を私は呑み込んだ。


今の優輝に
こんな事を言っても仕方がない。