私のヒーロー

「変身できる人かな」

「だー!!
それってヒーローじゃん!!
全くあんたは……」



オーバーだな。
肩まで落としちゃって。

大体……
好きな人なんていないし。


私が好きなのはヒーローだもん。



「あんたは正義とか
ヒーローとか卒業しなさい!!」



ビックリした……。
いきなり机を叩くから何事かと……。


って……。
そんな事より!!



「卒業って何さ!?」



ヒーローを卒業!?
そんな事ありえない。



「あんたは顔は可愛いんだからさ……。
その正義感たっぷりな性格さえ直せば
いくらでも男なんて選び放題だよ!!」



うわっ!!
教室で何を叫んでるのよ!!



「んっ!!」

「ごめん、みんな気にしないで!!」



急いで鈴香の口を手で押さえ
教室にいた人たちに謝る。