私のヒーロー

「亜樹……。
お前に出会ってアイツは変わった。


感情が表に出されるようになって

俺たち以外にも
本当の性格を出せるようになってきた」




私と出会って……。

亮祐はそう言うけど
私は違うと思う。


だって。




「私は何もしてない」




そう言えば亮祐は
ニコッ爽やかな笑みを浮かべた。




「亜樹が真っ直ぐに
優輝とぶつかったってくれたから……。

優輝はいい方向に
少しずつ進んでいるんだ」




真っ直ぐに
……ぶつかる……か。




「なぁ……亜樹」

「亮祐?」



亮祐は私に向かって
頭を下げていた。



「ちょっ!?
何してんの!?」



いきなりの事に

アタフタしていれば
亮祐の叫びが工場に響き渡った。