私のヒーロー

お昼休み



教室で鈴香と
お弁当を食べていれば
突然に恋バナが始まった。



「亜樹は誰か好きな人出来た!?」

「ん!?」



オニギリが喉に……!!
息ができ……ない!!



「何よいきなり……」



私はお茶で流し込み
ホッとタメ息をつきながら聞く。



「だってさー。
花の高2だよー!!
彼氏、欲しいじゃん!!」



うっとりとしながら
どこか違う所に思考が
行ってしまった鈴香。



「あー……。
どこかにいい人いないかな?」



そう言いながら
キョロキョロと辺りを
見渡す鈴香に疑問を抱く。



「姫条くんが
好きなんじゃないの?」



あんだけ騒いでいたから
てっきり好きなんだと思ってた。